わたしは、日立とパナソニックで長く企業づとめを経験しました。ほとんどの期間、法務部門に所属しました。
入社してすぐは、神奈川県の工場の人事部門で実習。泥くさくて体力勝負の仕事に、「社会人」に対するイメージが180度変わりました。ただこの経験が、その後の長い社会生活の中で、間違いなく生きています。
その後は、日立の社長室にいたり、拠点を統括する組織にいたり、拠点の法務部門をたばねたり。さらに、いくつか合弁会社の設立プロジェクトにかかわりました。日立からパナソニックに移籍して、今、姫路で仕事をしていますが、それも経産省の指導で「日の丸連合」としてはじまった合弁会社の行く末を見届けたいという思いからでした。
そうした中で、法務屋としての大きな心構え、個々の案件への向合い方から、指先の末端まで神経をかよわせるような細かい仕事の仕方まで、実に多くのことを学びました。また、普通ではできないような貴重な経験もたくさんさせてもらいました。