思いや考え– category –
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理性について
カントというドイツの哲学者がいます。今から300年ほど前に活躍した人です。ただ、その人が考えたことは、永い歴史の中でふるいにかけられても、今もしっかり生きています。明治の日本でも、カントの哲学が輸入されると、「哲学はカント様によって完成され... -
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「時間」についての素朴な疑問_補(すこしアインシュタインっぽく)
前回の結論は、「根本的な生が全体的な調和を保っていること」と「身近かな時間が直線的に流れていること」は矛盾しないということでした。そこで、この点についてもう少し深掘りしてみようと思います。いきなり「根本的な生」というとイメージしにくいですので... -
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「時間」についての素朴な疑問
前回、「悲劇の誕生」という著作でのニーチェの発想をヒントに、「根本的な生」についてふれました。それをさらに深掘りする参考として、今回は「時間」というものについて考えてみます。デカルトというフランスの哲学者がいます。哲学者というより何でも屋のよ... -
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悲劇の誕生_補(長めに、少し哲学チックに)
前回、ニーチェは、生きることを次の順に、①→②→③と深掘りしていったことを紹介しました。 ① 表面的に美 ・・・ 理性(りくつ)でとらえた合理的な「生」。そうあるべきという意味での「生」 ② 本質において苦 ・・・ もっと現実を直視した生々しい「生」。きれいごとで... -
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悲劇の誕生
ニーチェの初期の著作に「悲劇の誕生」があります。ニーチェというと、アフォリズムと呼ばれる断片的な文章のかたまりで書かれた本が有名です。この点、「悲劇の誕生」は、しっかりとした論文調で書かれています。 また、ニーチェというと「ツァラトゥストラ」の... -
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「台湾問題」を客観視する③/完
前回は、「国」について考えるときには力関係がベースにあることをつきとめました。そして、AとBだけで見るとBが強くても、まわりのみんながAに味方するとAが強くなることを指摘しました。 しかし、そうなるとBの立場はどうなるのでしょうか?なぜ、みんなは... -
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「台湾問題」を客観視する②
前回は、台湾の歴史をたどりながら、そのつど「国」だったのかの疑問を提示しました。 この点、「国」の定義にははっきりしないところもありますが、一般的には次の4つの要件が必要とされます。 ①一定の範囲の場所に、②人々が生活していて、③その場所と人々を... -
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「台湾問題」を客観視する①
台湾は1つの国なのかということが議論されます。つい最近も、日本の高名な政治家の発言をきっかけに、この議論がまき起こりました。そこには、政治的な主義・立場や力関係が複雑に、あるいは露骨にからみ合っているようです。 ここではそうしたからみ合いか... -
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大統領選挙と知事選挙ではたしたマスコミの役割
以前の投稿で、大統領選挙と兵庫県の知事選挙について書きました。どちらもマスコミが大々的に報道しました。しかし選挙の結果は、おおもとのマスコミの予想と違いました。 言論の自由は、民主主義の土台と言われます。マスコミの報道の自由は、それを支え... -
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リーガルマインドとは ④
「リーガルマインド」を形づくる要素の第5は、現実に起きていること(事実)をどこまでも観察していった先にあるのは、「相手の気持ち・考え」だということです。「リーガルマインド」は、自然科学ではなく人間社会で活かされるものです。絶妙な「バランス」がそのア... -
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リーガルマインドとは ③
前回は、「リーガルマインド」はただの「バランス感覚」ではなく、いくつかの要素が重なり合ったものだと書きました。そして、その要素のうの第1と第2について述べました。今回は、その続きです。 「リーガルマインド」の要素の第3は、私なりの言葉で表現すると... -
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リーガルマインドとは ②
私は、「リーガルマインド」とは、いくつかの要素が重なり合っているものだと考えています。これは、私が企業法務で40年ほどキャリアを積んだ中での思いです。もちろん自分にそれが100%身についているということではありません。ただ、国内・海外の弁護士、...
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